映画秘法『丹波哲郎の大霊界 死んだらどうなる』70点
オジ(‐◎✹◎‐) サン流映画秘法採点「70点」
丹波哲郎だ、文句あるか!?
一言で言えばそれだけの映画でもある。
丹波哲郎、オジ(‐◎✹◎‐) サンからしたら刑事物や鬼平犯科帳でのあのよくわからんけど迫力があって逆らったら絶対許されないオーラ出まくりのおっちゃんというイメージ。
たまにバラエティに出ては意味のわからん事ばかり言っていて、だけど大御所すぎて誰も何も言えないというおっちゃん。
でも愛嬌があるんだよね、謎の。
YouTubeで徹子の部屋で好き勝手喋ってる丹波哲郎の姿があるけど、良いよ。
抜群に面白い。
勝新太郎の生まれ持ったスター性と溢れ出るサービス精神とは違った意味で昭和のスターの貫禄とサービス精神があるんだよね。
で、この映画はオジ(‐◎✹◎‐) サンは好きだ。
ストーリーはそんなに面白いもんでもない。
だけど死ぬことと地獄に落ちることが死ぬほどこわかった幼少期のオジ(‐◎✹◎‐) サンはこの映画を観て救われたんだよ。
「なんだ、死んでも大丈夫そうだな」と安心したんだよ。
丹波哲郎の言ってることが嘘か本当かなんてどうでもよくて、何か映像で観て安心したかったんだよね。
オジ(‐◎✹◎‐) サンはこの映画は丹波哲郎一流のサービス精神なんだと思うし、丹波哲郎自身が死というものを真剣に捉えていた結果なのだと思う。
後生の一大事なんて言葉はもはや死語かもしれないが、死後というものは不安なんだよ。
現代人が科学という宗教で一生懸命に死後というものを無かったものとするのも、不安だからだろう。
地獄なんて非科学的な空想にすぎない、死んだら無、それこそ潜在的な不安の現れなんだよ。
逆に死後はこうなんだと自分に都合の良いように作り上げた『大霊界』の発想こそが実は死に向き合う姿としてある種の合理性を感じる。
しっかし映画としてはやっぱりさほど面白くないので、点数的には70点だが、それでもオジ(‐◎✹◎‐) サンはこの映画が好きだね。