刑事コロンボ評価録第4話「指輪の爪あと」
刑事コロンボ評価録第3話「指輪の爪あと」86点
ロバート・カルプ犯人役作品第一号にして初期の名作の一つ。
コロンボの名作はだいたい犯人が憎たらしいけど良い味出してる感あり。
でも犯人ブリマー(ロバート・カルプ)は有能というよりちょいと間抜けにも思える。
頭は切れるけど考えが浅い。
コロンボの恐ろしさにも早々に気がつくけど、逆に下手な手で自分を追い込むわけだからね。
だから犯行にも至るわけだが、そこらへんのバランスが良いんだよね。
いかにも単純バカならここまでこれないし、頭が良すぎたら脅し方がもっと上手になるよね。
コロンボらしい捜査で展開するのが面白いところで、追い詰める罠の仕掛け方もコロンボ的で面白い。
こういうのがコロンボだよなって感じ。
だけど、逆に語るところも少なくはなる。
良作ほど語るより観ろ、だ。
だけども、点数的には86点が上限という感もある。
やはり犯行がかなり短絡的というのか、単純ミスの積み重ねで追い込まれていくところがもう少しなところでもある。
しかし練られた脚本は素晴らしい。
やはり初期の傑作ではある。