映画秘法

映画秘法『もののけ姫』98点

オジ(‐◎✹◎‐) サン流映画秘法採点「98点」

たまにはジブリでも。

オジ(‐◎✹◎‐) サンのルーツ的映画の中では高校生の頃に観たものになる。

何で映画館で観なかったんや後悔作品の一つ。

ていうかオジ(‐◎✹◎‐) サンは高校生の頃は読書ばかりでな。

映画館に行くっていってもちょうどシネコンに移行する前でな。

なんかビミョーにオジ(‐◎✹◎‐) サンのライフの中で映画との相性が悪かった時期だな。

主にお家でVHSで観ていたからな。

だって歩いて5分にレンタルビデオ店があったしな。

もののけ姫を観る前にオジ(‐◎✹◎‐) サンは歴史好きだから親父がもっていた網野善彦の本を読んでいたんだよ。

高校生にしてはなかなかやるだろ?

網野善彦史観好きというわけでもないが、日本史そのものが好きでな。

だけど学校の歴史の授業がどうもおかしいと思っていたからな、網野善彦あたりにハマるんや。

で、『もののけ姫』って網野善彦史観ベースらしいぞって話を聞いて、それで観たんだよ。

テレビCMではエボシ御前が鉄砲というより大筒みたいなのを構えているのを観て、気にはなっていたんだ。

だけどてっきり主人公はサンだと思い込んでいたんだよ。

なんかターザンじゃないんだからさ、と勝手に思い込みで敬遠していた。

観て驚いたね。

普通に面白いじゃないの。

失われたエミシの末裔とか地侍とか唐傘連とか、そういうのオジ(‐◎✹◎‐) サン好物だよ。

で、今まではあまり映画について調べるとかしたことなかったんだけど、気になるものが多いので『もののけ姫』に関しては関連書籍を買いまくった。

ついでに『もののけ姫はこうして生まれた』も買った。

これが宮崎駿か!!やべぇなこいつ、スタッフがバイク事故して心配どころか暴言吐きまくってるよ映画よりこのおっさんの方が面白いぞ!!ってなった。

うむ。

オジ(‐◎✹◎‐) サンの中では『もののけ姫』=ハヤオ=やべぇヤツという図式が出来上がった。

黒澤明もヤベェしタランティーノもヤベェが、こいつもっとヤバい匂いがするぜってなった。

それですっかり宮崎駿が好きになって『風の谷のナウシカ』も全巻揃えたったんだよ。

映画自体はもう文句なしで面白い。

『風の谷のナウシカ』原作の面白さに通じるものがある、強烈なハヤオ感。

そりゃオジ(‐◎✹◎‐) サンはぴゅあぴゅあはーとだからアニメナウシカもラピュタもトトロも好きだよ?

だけどさ、高校生思春期面倒くさいマインド溢れ出るお年頃のオジ(‐◎✹◎‐) サンは読書第一で映画も観るとしたらアニメとかより面倒くせぇ感じの方がカッコヨと思ってたわけよ。

しかも妙に新しいモノ全否定で何がタイタニックじゃボケが『Uボート』の方が圧倒的名作!!ぐらいのマインドでしたからね。

読む本も星新一から筒井康隆に行って、なぜか安部公房とかね。

もっといろいろ読んでましたが、よく好きで読んでいたのがそういう感じ。

サリンジャーあたりなんかは嫌いで、ハインラインとか、もっと古典とかゴシックな感じとか。

オジ(‐◎✹◎‐) サンの読書人生は小学生の頃にシャーロック・ホームズにハマってからなので、基本が推理小説好き、古典的なもの好き、変色した古本好きという感じでした。

思えばもっとSF読めばよかったね。

筒井康隆にハマったのが失敗で、もうちょい手を広げればよかったんや。

そういえば最近Twitterで観るアホな芥川賞作家の処女作とかも読んでたよ。

こいつ頭の良い馬鹿じゃね?ってのが親子で読んだ感想で、今の彼を観てもその感想は正しかったなマチネ。

そんなこたぁどうでも良い。

『もののけ姫』ですが、これはもう映画としては満点に近いものでありまして、文句などごじゃいやせん。

だってエボシ御前が良いもの。

クシャナ互換というキャラ、最高。

オジ(‐◎✹◎‐) サンはクシャナとかエボシ御前とか好き。

ハヤオ流の情念的な思い込みが生み出す母性と強さを持ったリーダー的キャラは良いよ、ていうかこっちが主人公の話が観たいんだよこちとら。

改良型石火矢で天下狙ってくれよ。

まぁそれは兎も角。

ジブリ映画としては『もののけ姫』で一つの頂点に達したよね。

オジ(‐◎✹◎‐) サン的には『紅の豚』で頂点だと思っているけど、複合的には『もののけ姫』でしょう。

興行的には『千と千尋の神隠し』だけどさ、映画としては『もののけ姫』が宮崎駿の出せるものの頂点の一つなんじゃないかしら?

黒澤明で言う『七人の侍』的な。

パワーですね大作としてのパワーがあるという点で。

ギラついてるんだよね、ハヤオが。

ハウルあたりでギラつきの先の境地に達している感があるからね。

そりゃ、あの時点ですでに世界で天下取ったようなもんですからね。

獲ったるど、というギラつきがこの時代にはまだありましたね。

ちょうどこの時代にエヴァも出たし、ハリウッドも『タイタニック』で完全にCG主流の映画作りに移行していくわけですね。

日本は本格不況に突入するし、日本オワコン映画はやはりハリウッドスゲーみたいな論調出まくりのところで『もののけ姫』が興行記録塗り替えたわけで、それは痛快さがありましたね。

しょせんアニメだろぷげらっちょみたいなヒョーロンカを黙らせたわけです。

『もののけ姫』は映画史に残る作品なわけでして、オジ(‐◎✹◎‐) サンの映画に対する見方も塗り替えることになった作品なのですよ。

オジ(‐◎✹◎‐) サン