映画秘法『es』91点
オジ(‐◎✹◎‐) サン流映画秘法採点「91点」
皆の衆はスタンフォード監獄実験って知ってるかい?
疑似監獄を実験でやってみたらどえらいことになっちまったって話です。
要はそういう話です。
疑字監獄実験をどれだけリアルに描けるのか、それが主題です。
その主題の描き方だけならもう99点ぐらいでしょ。
ていうかガチで上手いんですよ、この盛り上がり方が。
はっきり言って導入からのストーリー展開ってどうでも良いかなって感じで逆に好感。
そして、ところどころドイツっぽい。
なんというのか、世界的に評価される紛れもない名作なのですが、ところどころ溢れ出るジャーマン感がとても良い味なのですよ。
特にユッタ・グリム博士が良かったね。
さすがFKKのお国だけあって、絶対にシモの話を入れたがるんだよね。
よく考えてみたまへ、実はスタンフォード監獄実験の話をやるのにここまでジャーマン流下ネタ入れ込む必要性ってある?
実験で精神状態がヤバくなって暴走しましたって話に無駄にジャーマン的下ネタを入れる、まぁそれがあちらの風流という感はありますが、そういうところが面白いわけです。
明らかにメインヒロインよりユッタ・グリム博士が目立ってるもんな。
閑話休題
それはともかくとして、とにもかくにも観ればわかるのが監獄実験で狂っていく緊張感の盛り上げ方ですね。
そこが抜群に面白い。
SFであるとかファンタジーであるとかサバイバルであるとか、いずれにせよ超絶ワクワク展開だったはずなのに、いつもの相変わらずのハリウッド的クライマックスからのサゲというあのつまらなさは無いです。
ただサゲの後がさらに蛇足というのがこの映画で、そこでマイナス発生ですね。
なんかそこがジャーマンぽいのかどうかはわかりませんが、意外とこういうの好きなんだね君たちって感じです。
でも91点って凄いもんですよ。
オジ(‐◎✹◎‐) サンは初見でけっこうツボにはまって、それで高得点ですね。