映画秘法『ゴースト・ドッグ』88点
オジ(‐◎✹◎‐) サン流映画秘法採点「88点」
映画とは何か?
どのような映画が良い作品と言えるのか?
オジ(‐◎✹◎‐) サンはヒョーロンカじゃないので知りません。
だけどな、簡単だけど一つの目安がある。
面白くないんだけど絶妙な渋み味わい乙さがある、そういうのが良い映画になるんだと思うよ。
もちろん金かけまくった大作だからスゲーよなってのはあるんですよ、オジ(‐◎✹◎‐) サンは基本がミーハーだし。
『スターウォーズ』も『インディ・ジョーンズ』も『インデペンデンス・デイ』も好きだよスゲーよ。
だけどスゲー映画だから無条件で良い映画で好きってわけじゃないよねって領域があるんです。
そのジャッジメントって観る側の問題なんだよね、やっぱ。
じゃあ大作ではない、どちらかというとマイナーな作品であったり、作家性の強いものや個性的な作品が良い映画になるか好きかと言えばそうでもないでしょって領域もある。
あくまでオジ(‐◎✹◎‐) サンが観てどう思うか、そこが大事MANブラザーズバンド。
オジ(‐◎✹◎‐) サンの中で大切にしたい映画、それは味わい映画。
味わい映画ってのも伝わりにくいけど、おそらく味わい映画って表現の方が一番しっくりくるのがジム・ジャームッシュ御大の『ゴースト・ドッグ』でしょ。
これは味わいです。
そんなに深い味わいというわけじゃないかもしれないけど、オジ(‐◎✹◎‐) サンの中では味わいがある。
正直意味不明な表現もあるけど、それでも味わいがある。
それは映像台詞音楽役者の絶妙なオフビート加減となぜか合ってくる感覚が味わいになっている。
これを日本人が日本で作ったら事故でしょ、という内容なんだけど、そんなこたぁどうでもいい。
全て熟知。
サムライなのかニンジャなのかヤクザなのかよくわからないけど、この映画でしか味わえない味わいがある。
そうだね、そういう栄養素が豊富だから良い映画になるんだよな。
何回も観てしまうのは、この映画でしか摂取できない栄養素があるからなわけで、やっぱし良い映画ってのはそういうもんだね。
全て熟知。
展開としては緩慢であったりなんでそ~なるの?みたいなのもあったりよくわかんないかもみたいなノリもあるけど、そこがオフビートぽさ。
各所で唸りまくるRZAのセンスと日本名アリストってこんなにクールだったんだ感。
差別用語連発するジジイとあったら絶対行くアイスクリーム屋は一服の清涼剤。
全て熟知。
うん、やっぱりまた観たくなるね。
とにかく夜の映像が良いし、あの屋上の映像も良いし、ひょっとしたらもうこういう映画は出て来ないのかもしれないという切なさみたいなものがある。
だからこそこれでしか味わえない栄養素がある。
こういう映画を探している。
そこまで言いたくなっちゃう領域があるんだよ、マジで。
全て熟知。