映画秘法『キャノンボール』&『キャノンボール2』90点と93点
オジ(‐◎✹◎‐) サン流映画秘法採点
キャノンボール→90点
キャノンボール2→93点
オジ(‐◎✹◎‐) サンの映画ルーツの一つの作品である。
なんかしらんけど昔は『キャノンボール2』をやたら再放送していた。
中身は多少のお色気ありのコメディ、健全である。
主役がパート・レイノルズで、パート・レイノルズと言えばご存知『トランザム7000』である。
明るいアメリカのハリウッド俳優然とした俳優、一時代の象徴、なんとなくハリウッド。
心底はわからぬが、なんとなく明るく大らかで気さくなアメリカ人という空気感がゴイスーなわけです。
『キャノンボール』ではファラ・フォーセットがマドンナ役で、これまた最高だね。
日本でもCMに出て人気で、明るいアメリカのセックスシンボル然としている。
サミー・デイヴィス・ジュニアがなんとも言えないのだな味わい。
そしてロジャー・ムーアね。
泣く子も黙る三代目ジェームズ・ボンドだよ。
カウンタックに乗るお色気担当もいいよな味わいが。
あんまりエロくないけど、お色気ってそういうもんだし。
すげぇよな、これ。
しかも全てのノリが軽い。
これぞ明るいアメリカ。
俺たちが憧れたアメリカ然としたアメリカ。
『キャノンボール2』はまた悪ノリがいい味になっている。
そのせいでなんかイメージ的にはジャッキー・チェンとオランウータンの映画だけどな。
シャーリー・マクレーンとマリル・ヘナーのシスターコンビが実に良い。
なんつーのか良い。
お色気である。
お色気と言えばカウンタックのお色気コンビだが、今作ではスーザン・アントンとキャサリン・バッグであるのだが、スーザン・アントンと言えば「犯したる」でおなじみの枢斬暗屯子の元ネタである。
ファラ・フォーセットと人気を二分したというスーザン・アントンである。
お色気全開である。
そして明るい。
なんでこの時代のアメリカってこんなに明るいんだ?
70年代のアメリカとは違うんだよ君たち。
そしてまた90年代に向けて暗くなっていくのだが、結局アメリカはもうこの時代にもどれないのだ。
アメリカに健全な不健全がどーんとあった最後の時代だ。
ちなみにどこらへんからアメリカが現代的におかしくなるかって言えば、割りとはっきりしていて反捕鯨団体のゴミカスと反喫煙団体のクソゴミが騒ぎ出してからだな、間違いない。
それはまぁ良い。
それよりも相変わらずのサミー・デイヴィス・ジュニアが泣かせる。
なんか泣かせる。
サミー・デイヴィス・ジュニアとはサミー・デイヴィス・ジュニアとしか言いようがないが、もうこの時点でアメリカンエンターテイメントの何かしらの象徴みたいな一人であったな、オジ(‐◎✹◎‐) サンの勝手な主観だけど。
まぁ書き出すとキリがないので、最後に2の見どころの一つがなんと生ける伝説フランク・シナトラ御大が降臨されている。
なんでかは知らんが、降臨されていらっしゃるのである。
合掌九拝。
なんつーのか、子供の頃にはわからなかったけど、なんか実はすげぇってのがこの二作。
何でこの二作を書いたかと言えば、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』にパート・レイノルズが出演する予定だったが、残念ながらお亡くなりになられてしまったという話を聞いてふとキャノンボールを思い出したのだ。
何というのか、実にハリウッドもアメリカも明るさと軽さで楽しかった時代が完全に終わったんだな、と思うね。
その思い出・記念碑がこの二作なのかもしれない、なんてクソ適当なことを思いついたわけですが、そういうの抜きにしても90点越えるんですよ、オジ(‐◎✹◎‐) サンの中では。