映画秘宝『デス・プルーフinグラインドハウス』94点
オジ(‐◎✹◎‐) サン流映画秘法採点「94点」
映画バカ一代タランティーノ師範の最高傑作ってオジ(‐◎✹◎‐) サンは『ジャッキー・ブラウン』なんだけど、実は客観的に観たらこっちじゃねーかってのもある。
だけどオジ(‐◎✹◎‐) サンは94点です。
ま、ただの好みだね。
ていうかほぼ全作品90点越えてくるって異常ですからね。
黒澤だゴダールだヴィスコンティだって言ってもさ、やっぱタラちゃんみたいな感じじゃないじゃんか。
なんか違うんだよタラちゃんは。
近いところで宮崎駿だと思っとるよオジ(‐◎✹◎‐) サンは。
タラちゃんと宮崎駿って実はけっこう似たところがあると思う。
なんつーのかもっと好きなだけ予算と時間があればもっとすげーもん出てくるだろって思うのがタラちゃんなんですハーイ。
たぶん今のコッポラやスピルバーグにそれやっても結果はそこまででもなさそうじゃんか?
だけどタラちゃんなら、タラちゃんならやってくれるはず…ッッ!!
という謎の期待感が常にあるのはひとえに『デス・プルーフinグラインドハウス』のおかげでせう。
それぐらいこの映画はすげぇ、すげぇんだよマジで。
マジで中身無い部分がマジで中身無い。
わざとだけどわざとこれやるのも難しいだろっていうのと、ギリギリ画面を保てる技術。
役者が良いね、カート・ラッセルがとりあえずいるんだよ?
カート・ラッセルの「ごめんなさい」があるんだよ?
ていうかカート・ラッセルってもっとこの路線アリだろ。
いやー良いね。
http://bojingles.blog3.fc2.com/blog-entry-970.html?sp
細かいところはこちらに詳しくある。
ごめん、書くのがめんどくなってきたんだよ。
基本的に前半の女の子達は殺されるわけだが、そこに至るまでがひたすらダラダラしてるわけね。
そのダラダラが面白いかどうか、というより楽しめるかどうかってのはある。
オジ(‐◎✹◎‐) サン的にはさほど面白くないけど、この面白くなさが最高なんだよと言ってみる罠みたいな古い表現になりがちなんだよね。
たぶんタラちゃん的なガールズトークだから、根本的に面白いわけじゃない。
『パルプ・フィクション』のヴィンセントとジュールスのような感じは無い。
後半の三人組は割りとストーリー的に進める話しかないのでそのダラダラ感は減る。
後半はスタントとカーアクション、『バニシング・ポイント』リスペクトなわけで、素直に楽しめるでしょ。
実はこの映画のすげぇってのを言語化するのは難しい。
オジ(‐◎✹◎‐) サンなんかじゃムリポ。
タラちゃんが好き勝手やってなんかすげぇのが出来上がってるわけだけど、何がどうすげぇって説明は難しいよな。
音楽も過去作みたいにはっきりと印象的な一曲があるわけでもない。
そもそもグラインドハウスなわけで、それが狙いってのもわかりきってるし。
例えるなら中華料理屋の激ウマなカレーみたいな。
具材も調理法も説明ができるぐらいわかってんだけど、この味はこの店じゃないと出せませんみたいな。
町中華の美味いカレー、実はあるんですよマジで。
だけど町中華なカレーです。
水溶き片栗粉でとろみつけるって感じの、鶏ガラベースの。
なんかそれのクソスゴイ版って感じです。
だから点数的には最大で94点なんですが、それよりもこの作品そのものはどうやっても凄いんだぞって。