刑事コロンボ評価録第5話「ホリスター将軍のコレクション」
刑事コロンボ評価録第5話「ホリスター将軍のコレクション」80点
第五話って早いもんですね。
刑事コロンボはシリーズでも毎週必ずやっていたものではないんですねー。
旧シリーズと新シリーズ合わせても69話しかないのですよ。
しかし毎度中身が濃い。
「ホリスター将軍のコレクション」も濃い。
なんか濃い。
まず海兵隊の元将軍が犯人です。
その時点で濃いよね。
マーチン・J・ホリスター元将軍なわけですが、将軍って階級はなくて、いわゆる☆がついた階級章ってことでしょうにで、大佐以上だったのでしょうね。
ホリスター将軍を演じるのはエディ・アルバートで『ローマの休日』グレゴリー・ペックと共演している人です。
『史上最大の作戦』にも出てるそうですが、覚えてないので次に観る時は気をつけて観ますよ。
とにかくホリスター将軍が濃いんですよね。
コロンボはそのキャラの濃さをホリスター将軍が天性で持つ能力のようなものと指摘してますね。
常に周りの注意を引く、自己演出能力があり、自信満々にして徹底して自己統制もできる恐るべき人物というわけでしょう。
逮捕直前までまったく揺るがないですね。
逮捕されても刑事に睨みをきかすぐらいです。
こいつは強キャラだぞ、となるわけですが、なんつーのかそこでそう来るか、というのがホリスター将軍の面白いところです。
目撃者口説くんですよ、「爺さん」呼ばわりされるぐらいなのに。
口説かれる目撃者のヘレンはスザンヌ・プレシェットという方ですが、他の出演作品は知りません。
どうやら英語版の『千と千尋の神隠し』の湯婆婆役やってたらしいです。
バツイチで病んでるようで、なぜかホリスター将軍に口説かれてあっさりくっつきます。
ホリスター将軍の恐るべきナンパテクニックを諸兄らは学ぶべきでしょうな。
さすが海兵隊、さすが将軍。
1906年生まれのエディ・アルバートなので、コロンボの時は65歳。
うーむ。
オジ(‐◎✹◎‐) サンが65歳の時にこの貫禄とダンディさで女性口説けるかどうか、おそらく無理でしょ。
エディ・アルバートは実際に海軍にいたそうなので、オジ(‐◎✹◎‐) サンも海軍とかに入っておけばよかったね。
で、ホリスター将軍はヘレンを口説いて自慢のクルーザーでデートしたりいちゃラブしているんですが、コロンボが邪魔しまくるわけです。
殺したダットン大佐の死体が浮かぶことで完全に殺人事件となるわけで、その時点でいずれホリスター将軍にも嫌疑はかかるわけで、コロンボがいてもいなくてもピンチであったことは変わりないんですよね。
使用した愛用のコルトも海に捨てれば良かったわけですが、それをしないのがホリスター将軍だということでしょう。
オジ(‐◎✹◎‐) サン的にはあのクルーザーがあれば、死体をもっと違う場所へ遺棄できたんじゃないのって思いますが、まぁそうなるとコロンボでもどうしようもないでしょうな。
とにかくホリスター将軍という濃いキャラで全て展開していくので、そこに全て詰まってる感がありますね。
とにかく濃いホリスター将軍に対してどうも冴えないコロンボという作品です。