映画秘法『タイタス』69点
オジ(‐◎✹◎‐) サン流映画秘法採点「69点」
学生の頃に映画館で観た。
たぶんお家でDVD観たら点数はかなり低くなっていたかもしれん。
大スクリーンで音響が良い状況で観ないと良さが出ない、ていうかそれらに助けられている感あり。
なんか画面が全般的にさほど観やすくないのは舞台ライオンキングを作り上げた鬼才ジュリー・テイモアの映画作品としては初モノだからだろうか。
わかりにくいと言えばわかりにくい。
映画館だとその辺がマシなのである。
シェイクスピア作品であり、なおかつ古代ローマな物語なわけだが、ジュリー・テイモア一流のセンスで悲劇的にも喜劇的にも演出されまくっている。
はっきり言って今作はそれを楽しむだけで良い。
あと名優アンソニー・ホプキンス御大である。
そこでもう充分お腹いっぱいですごちそうさましとこうや皆の衆。
配役台詞表現などを深掘りするのはシェイクスピアがわかる教養人や演出の評論が出来る知識人にまかせておこうや皆の衆。
オジ(‐◎✹◎‐) サンみたいな単なるより好みするだけの映画好きはただ映画として楽しめるかどうかだけなんや。
結果論的には素敵な映画鑑賞が出来たと、あの時も思ったし今でもそうだと思う。
点数的に高いのは、先に書いたようにジュリー・テイモア一流の演出と、アンソニー・ホプキンスでそうなった。
だけども、映画としてやはり未熟というのか荒いというのか、そういう点はオジ(‐◎✹◎‐) サンでもわかるぐらいにはある。
ストーリーはシェイクスピアだぞ、文句もクソもあるかいな。
これはそういうものである、というのが古典である。
古典を鬼才が映画に仕立て上げた、だけど盛り付けや味付けで変なところもあるよ、ぐらい。
とは言えだ、アンソニー・ホプキンス意外にもこれまた名女優ジェシカ・ラングやアラン・カミングなど凄い役者が出ているので、演技が楽しめる。
わかりにくさはあるけど、肩の力を抜いて観たら楽しめる気もしないでもない。