映画秘法『バンデッドQ』82点
オジ(‐◎✹◎‐) サン流映画秘法採点「82点」
オジ(‐◎✹◎‐) サンの映画生活のルーツ的な作品の一つが『バンデッドQ』である。
いくつかあるからね、ルーツ。
うちの両親が子供向け映画と誤解したらしく、この映画を録画してビデオ(無論VHSぞ)でよく観たのだ。
ちなみにそういう映画としては『素晴らしきヒコーキ野郎』とか『キャノンボール2』とか。
『オネアミスの翼』は劇場まで連れて行ってもらったのだが、はっきり言って小学生にはよくわからない映画だった(すげぇってのはわかったけど)
そういうものの積み重ねで何かが出来上がったわけだ。
で、『バンデッドQ』だが、これもはっきり言って子供には不愉快な映画でしかなかった。
鬼才テリー・ギリアム作品は子供向けなわけがなかろうが。
今ならそうわかるのだが、なんせまだテリー・ギリアムも駆け出し、今のようにネットで情報にアクセスできるわけでもないので細かいこともわかるはずもなく。
まずプロットが低学年には理解できなかった。
子供の頭にはこの内容はわかりにくい。
だって映像ばかり追っていくわけだからね。
で、理解できるのは、どうやら時間と空間を移動しているんだろうなってこと。
ナポレオンとかいかにも古代ぽい人とか出てくるのだが、低学年にアガメムノンなんてわかるわけないだろ?
一番不快だったのが、巨人の頭の船のシーンで、ああいうの普通に不気味だよね。
そりゃテリー・ギリアムなんだから、基本はそうキレイで気持ち良いものを作るわけじゃないんだけど、子供にはそんなこたぁ知っちゃこっちゃないわけだ。
ラストも物悲しいというのか不安感しかないというのか、子供には嫌だねああいうの。
でも不思議と創造主の「戦い」という台詞からの引きのラストシーンは心に残るものがあって、定期的に観たのだな。
面白い映画ってわけでもないんだけど、ジョージ・ハリソンの音楽とテリー・ギリアムの作る映像がマッチしていて、まぁこういうの低学年で観ると歪むよね。
たぶんビートルズ好きだった死んだ親父がジョージ・ハリソンが音楽やってるからってビデオでも撮ったんだろうね。
R2D2役のケニー・ベイカーが出ていたってのもネット社会になってから知った。
ショーン・コネリーは有名だけど、あの頃ショーン・コネリーなんてただの濃ゆいオッサンぐらいにしか思ってなかったね。
しっかしカルト的だけどオジ(‐◎✹◎‐) サンはカルト映画好きってわけでもないんだよ。
むしろハートウォーミングでぴゅあぴゅあはーとな映画がスッキーなのよ(☝ ՞ਊ ՞)☝