漢の旅2005・越前海岸編
2005年10月。
漢達は日本海を目指す。
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荒磯に波。
ザッパーンである。
東尋坊である。
幼馴染を誘い合っていざ日本海へ。
何かあると日本海へ行きたくなる。
やはり日本海は良い。
だが高所恐怖症の僕には東尋坊はよろしくない。
子供の頃にも来たが、やはり高所恐怖症である。
怖い。
無理だ。
だが、ここの売店のやたらフレンドリーなおばちゃんは好きだ。
思わずおばちゃんの甥っ子の作るコーヒーカップを買ってしまう。
デザインも使い勝手も良かったのだが、取っ手がポロリで御臨終であった。
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宿は忘れもしない料理旅館平成である。
一言で言えば狂っていた。
当たり前のように魚介しかない。
その魚介が狂っている。
まず甘海老の食べ放題である。
本当に食べ放題であり、なおかつ美味い。
ていうか甘海老ってこんなに美味いのかっていうぐらい美味い。
モノが違う。
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さらに舟盛りである。
養鯛のくせにやたら美味い。
日本海だから美味いんだと中居のおばちゃんが言う。
やはりここでもおばちゃんはフレンドリーであった。
左上のちっちゃいのがへしこである。
ちっちゃいけど、これで充分。
これまた美味いのだが、ここまでたどり着けない。
まだこの時二十代前半であるが、それでも苦しい。
なんせ魚介しかないのだ。
その意味がわからんだろうが、とにかく魚介を食べるだけでお腹いっぱいなのだ。
一泊二食付きで激安で、正直何も期待していなかった。
ところがどっこい……..夢じゃありません……..信じられないくらい美味い甘海老は食べ放題だわ舟盛りだわ蟹にサザエにアワビ雑炊という狂いっぷり。
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実に苦しいお腹パンパン。
もう無理。
写真に無いけど、とにかく頭おかしい量の魚介である。
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腹いっぱいで麻雀。
盟友YSKはこの時にも相変わらずYSKであった。
思うに漢の旅とは、グルメ・酒・麻雀があればそれで良い。
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漢の旅とは即ちとことん楽しむ也。
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さらにはゴルフ、と言っても芝政のパターゴルフだが、これはこれでクソ楽しいのだ。
漢だけで芝政、それもまた楽しいのだ。
つまらぬ見栄や固定概念に支配されていては漢の旅にならないのだ。
漢の旅、実に楽しい。
飲んで食って遊んで、である。
とは言え健全である。
あまり不健全なことをしてもつまらない。
なるべく安くお値打ちに、そして最大限に楽しむのである。
そう言えばこの頃はアベニールという中古30万のボロワゴンであったな。
ボロワゴンだが、味があった。
30万のボロワゴンだが、最大限に使い倒したし遊び尽くした。
そういうことである。
漢とは単純に大金を使えば楽しいわけではない。
難しいことや本格なことをすれば良いわけではない。
その時できる範囲で最大効率で楽しむのが漢の旅である。
だが体力だけはケチケチしていられない。
ぶっ倒れるまで遊ぶのだ。
その時はあまり感じなかったが、人生で一番面白おかしく生きていた時代かもしれない。