2011~2019:Photo
人間というのは思ったよりも進歩もしないし退化もしないものだ。
昔は爪を切るのが嫌いだった。
今は切らないと落ち着かない。
昔は食べ物の好き嫌いが激しかった。
今はかぼちゃ以外何でも食べる。
人の細胞一日で3000億個が死ぬという。
人の細胞の総数は60兆個だという。
数年で細胞の入れ替わりが行われる。
人は一瞬ごとに何かを見ようと思って見ている。
ただ、それは観察者としての自分は常に後からでしか認識できないからその瞬間を知り得ないのである。
人は一瞬ごとに何かによって突き動かされ、その一瞬の積み重ねによってその存在を規定しつづけている。
存在の規定の断片の確認が記憶である。

agwwbnr/Kenshin Hoshino