映画秘法

映画秘法『ゴジラ・1984年版』89点

オジ(‐◎✹◎‐) サン流映画秘法採点「89点」

オジ(‐◎✹◎‐) サンの映画ルーツ旅だが、やはり外せないのがゴジラの1984年版だ。

幼少の砌にこの映画を観て以来、ゴジラ映画の基本はこれなのだ。

今作は基本的にスーパーXと武田鉄矢の映画だ(異論はあろう)

『シン・ゴジラ』はオリジナルの『ゴジラ』とこの1984年版を下敷きにしまくっているのだが、特にこの1984年版は東西冷戦下のあの雰囲気と状況で戦術核兵器限定使用ぐらい良いだろジャポンよみたいなカジュアルすぎるノリで圧をかけてくるアイツらのウザさとヤバさが全開な点は『シン・ゴジラ』に引き継がれている点が大事MANブラザーズバンドで、愛は勝つはKANだ。

だけど我らがジャパンガバメントの素晴らしい点は何かと言えば、スーパーXを保有している点である。

これがまた造形が素晴らしいんだな。

井上泰幸氏デザインで、本当に素晴らしい。

幼少期のオジ(‐◎✹◎‐) サンの感性に響きまくった。

特撮美術監督 井上泰幸氏という偉大なる存在は覚えておきたまへ。

スーパーXはゴジラを圧倒した、間違いなくカドミウム弾はゴジラを倒したことは間違いない。

アホがいらんことしなければ、倒せた。

仔細は観ればわかるのだが、確かに電磁パルス対策ができていない時点で移動要塞としてどうなの?ってのもあるが、基本的に戦術として日本政府は正しかったわけだ。

カドミウム弾によるゴジラの核反応を止めたら倒せるんじゃね?作戦は正しかったんだよ(会議室の机バンバン)

ちなみにスーパーX2になると明らかに劣化して大失敗します。

あのな、生物学的に考えたらわかるだろ?反射で勝てるわけないだろ?

なんで核分裂反応を抑えるとか、そういう正解出てるのに反射なんだ?

まぁ、それはともかく、スーパーXは『シン・ゴジラ』の「ヤシオリ作戦」につながるわけだよ君たち。

武田鉄矢の台詞の「酒はカミュでないと」が神の暗喩ってのもWikiにあるぐらい有名で、これまた『シン・ゴジラ』につながるわけだ。

ゴジラとは原子力であり原子力という制御できれば素晴らしいが同時に破壊そのものでもあるのが神ということだ。

これまた『シン・ゴジラ』につながってるのは明白だね、やったねたえちゃん!核分裂反応が起きるよ!

それにしても役者陣が豪華だね。

金子信雄も出てんだよ。

鳥山明や堀井雄二も出てるのは有名だね。

ムッシュかまやつもいるよ。

子供の頃は70年代までのゴジラ映画、特に子供向けのゴジラシリーズに比べると長くてわかりにくいと感じたんだけど、大人になってから観るとめちゃくちゃ良いんだよね。

だけど89点かよってのは理由がいくつかあって、やっぱし終わらせ方だよね問題は。

どう考えても放射熱線出せるような生き物が、しかもビルのような大きさの生き物が、三原山の火口に誘導したぐらいで倒せるか?

火口の溶岩の中に落ちるって言ってもなんかよくわかんないんだよなアレ。

だから後で復活するってのはあるけど、どこでどうなってんのかイマイチわからない。

火山の中の溶岩がドロドロの海みたいな感じで、そっから地中深く沈んで、またどっかから出てくる?

そこが何かイマイチわからんね。

オジ(‐◎✹◎‐) サンのモヤモヤは『シン・ゴジラ』で回収されるわけだけどさ、もし1984年版ゴジラでカドミウム弾なりでゴジラを倒すなり完全無効化するなりで終わらせていたら、94点越えてたね。

まぁオキシジェン・デストロイヤーという超兵器というものを出すのもできないわけだが、そこが難しいところではある。

あとゴジラという動く災厄がどういうものかという本質論で言えば、オリジナル『ゴジラ』に1984年版も『シン・ゴジラ』も及ばないのは事実で、そこは1984年の時点で描けなくなっていたのだろうよ。

ただし、そういった点が完璧であって、99点越える作品になっていたら、後々の平成ゴジラもシンゴジも生まれなかったのかもしれないし、違う形になっていたのかもしれない。

結果的にはこれが1984年版ゴジラとして最良の形だったのだろうなとも思う。

agwwbnr/Kenshin Hoshino