映画秘法『ブラインド・フューリー』78点
オジ(‐◎✹◎‐) サン流映画秘法採点「78点」
アメリカ版『座頭市』である。
まさにそうとしか言えないのだが、本来の「座頭市」っていうと『不知火検校』がルーツであり、あれがまた良いんだよ。
悪い顔がすんごく良いのが勝新太郎だね。
市川雷蔵の顔と、勝新太郎の顔、やはり顔だねぇ、てなもんです。
そして勝新太郎と言えば座頭市というご存知座頭市シリーズにつながるわけですが、どれも良い。
当たり前のように勝新太郎はサイコーでゴイスーで素晴らしいんです。
あの時代の映画もいろいろ書きたいのですが、色々とありやして、とりあえずは80年代以降の思い出深いところから攻めておりやす。
で、『ブラインド・フューリー』ですが、これはある意味で座頭市ぽくは無い。
そりゃそうでベトナム帰還兵の話だし、アメリカンアクションなわけだし。
だけどラストまで観ると良いんだよね。
主演のルトガー・ハウアーと言えば『ブレードランナー』でおなじみですね。
演技として勝新太郎的なというより日本的な盲目の剣士という感じが全くない。
少し取り入れている感もあるけど、そりゃ時代劇の斬り合いとは違うわけです。
殺陣というよりアクションという面が強い、だけどきちんと殺陣でもある。
これが不思議と良いんですね。
ショー・コスギとの対決はラストは違う形じゃないと駄目だろうと思いますが(やはりきちんと斬る形じゃないと)アクション映画として良い。
それに酒場のシーンなどは座頭市ぽくて大変良い。
日本で悪くない評価で固まっているのもわかますよね。
この映画はオジ(‐◎✹◎‐) サンが子供の頃に観たんですが、時代劇好きな死んだ親父も割りと気に入っていて懐かしいんですよ。