映画秘法

映画秘法『ジャッキー・ブラウン』100点

今宵よりオジ(‐◎✹◎‐) サン流映画秘法採点をはじめた。

数字で評価する、賛否あるけどオジ(‐◎✹◎‐) サンはやりたい。

それやんないとわからなくなることがあるのと、自分の楽しみの追求のため。

ていうか映画の楽しみってそういうもんだろって怒りみたいな悲しみの向こうへみたいな。

というわけで過去の雑感の部分はだいたいやった。

で、今宵はとりあえず100点の作品について書いておきたい。

100点の作品は実はいくつかある。

だけどオジ(‐◎✹◎‐) サンの中で真の不動の100点はこれしかない。

『ジャッキー・ブラウン』

タランティーノのメジャーな作品としては3作目。

『レザボア・ドッグス』『パルプ・フィクション』のことはまた後日書くが、とにかく淀川長治をして「タラちゃんもおとなになったね」と言わしめた作品だぞ君たち。

オジ(‐◎✹◎‐) サンの中では100点満点の作品。

完璧な映画ってこれしかないだろって今でも思ってる。

不屈の名作って例えば『カサブランカ』とか『七人の侍』とか『市民ケーン』とかいろいろあるじゃん?

だけど『ジャッキー・ブラウン』はそれらを抑えて堂々の100点満点中の100点満点です。

簡潔に言う。

まず映画の導入が100点。

最高の曲だ。

ボビー・ウーマックだぞ。

しかも過去の名作映画の主題歌だ。

最高すぎてオジ(‐◎✹◎‐) サンのお葬式に流してほしい。

それで主演がパム・グリア。

最高だろ。

ていうかどんだけタラちゃんはパム・グリア好きなんだよ。

オジ(‐◎✹◎‐) サンも大好きだけどな。

理想形だよなパム・グリア。

たまりまセブンとかわめきながら育ったんだろうなタラちゃん。

わかる?

そこがわかんないとこの先駄目だからな。

アン・ハサウェイとか良いと思ってるようなガキンチョには無理だろ。

『フォクシー・ブラウン』や『コフィー』の時のパム・グリアから観てみろよ君たち。

わかるから。

他の俳優陣にも文句なし。

ていうかロバート・デ・ニーロにサミュエル・L・ジャクソンにロバート・フォスターにって、すげえなおい。

そして無駄なようで無駄のない、完成された脚本と展開。

ところどころでクソどうでもいいんじゃね?みたいな「間」があるのがこの作品を完璧たらしめているところですよ。

わかる?君たち。

デルフォニックスのレコードの話とかさ、無駄なようであれが最高なわけです(オジ(‐◎✹◎‐) サンはジャッキー・ブラウンでフィリー・ソウルにはまったんだよな)

無駄だと思われる部分に情緒性と説明と展開を詰め込んでるんだよ。

バーの場面もそうだけど、ヒリつきとなんとも言えない情緒性が同居してるんだよね。

『パルプ・フィクション』ではわざとらしいグダグダ感をやってたんだけど、今作ではわざとらしくない必然的な展開だけどちゃんとグダっとした感も楽しめるんだけど上手いんだよなって感じで何言ってるかわかんねーだろうけど、とにかく上手い。

林家たい平が急に柳家小さん師匠になった感すらある。

ここまで上手い脚本展開演出でけるのに『キルビル』や『デス・プルーフ』ではそれやらないのがいやらしいんだよタラちゃんは。

なんでやってくんないのって、まぁ誰も渋くて上手いだけの林家たい平が観たいわけじゃないわな。

無論タランティーノが林家たい平ってわけじゃないからな。

どちらかと言うと家元ぽさもあるし、解体から再構築みたいところはもろ家元って感じなのかな、やっぱし。

だけど、なんかこう、アレだ。現代の普通に有り得るシュチュエーションで破滅的なクライムにタランティーノ風味詰め込んだものが観たかったよ、もう一度ぐらいね。

閑話休題

原作が良いのもあるけど、ここまで完成されたそれでいて余韻の良すぎる名作はあんまり無い。

良いかい?まずオープニングでがっちりマンデーならぬつかみは最高なわけですよ。

で、そこから始まるクライムサスペンスなわけですが、乾いた感じだけど間抜け感満載のオッサン犯罪者&ヤク中裸足ネーチャンチームに対してパム・グリアにロバート・フォスターがなんかもう高校生みたいな感じで惹かれちゃうわけですね。

パンチがスゴイだろラムパンチ。

もっとタラちゃんって乾いた感じが好きなのかと思ったら、こんなんぶっこまれるわけですよ。

アメリカ人ってもっとドライでなんかいきなり合体かと思いきやですよ。

でもロバート・デ・ニーロの合体が良いんだよな、これ。

あれ全部対比になってるわけね。

ラストな、なんか良いよな。

たぶん何回観たとか数えてないDIO様状態なんだが、何度観てもラストのロバート・フォスターの後ろ姿だけは演技ってこういうもんだなって思うんだよ。

ああいうのってさ、一生後悔するんだろーなーマジでって感じが凄いじゃないですか。

なんかもう良いじゃんか、あれが。

大人なんじゃなくて、大人なんだけど高校生よりは大人な大学生のわかってんだけど不器用なんだけどもう大人だからなってところの何かアオハルな感じ。

まぁ細かいことはともかくだ、書き出すとキリがないから置いといて、とにもかくにもオジ(‐◎✹◎‐) サンはこれが最高点の100点なんだよ。

な?そういうことだ。

他にも100点の映画はあるよ。

だけど真の100点はこれだけ。

agwwbnr/Kenshin Hoshino