映画秘法『戦争の犬たち』90点
オジ(‐◎✹◎‐) サン流映画秘法採点「90点」
自分の中でいくつかルーツ的な映画がある。
その一つが『戦争の犬たち』だ。
ハードでボイルドでワイルドだろう?な映画だ。
死んだ母方の祖父が映画好きだったので、良い映画は何かってもんを教えてくれた。
と言っても具体的に演出がどうとか、そういうのじゃなくて、映画のどの部分をどう観たら楽しいのかってのを教えてもらった。
これには感謝している。
祖父曰くこの映画で一番関心したのは主人公シャノン(クリストファー・ウォーケン)が拷問するシーンであった。
リアリティがあって良いらしい。
ガラスを割って口に詰めてぶん殴るやつね。
オジ(‐◎✹◎‐) サンが往年の911を初めてカッコいいと思ったのがこの映画だった。
フォーサイス原作なのでストーリーは骨がしっかりしている。
それよりも大事なのは、なんつーのか、雰囲気だ。
昨今のハリウッドではもうこの雰囲気は撮れまい。
ヨーロッパなら撮れるんだろうが、この手のゴリゴリの映画はあんまし売れないだろ?
別段人道主義的でも反差別主義的でもない、ハードボイルドそのものって作れないだろ?
あるのかな?あったら教えて。
とにもかくにもだ、この雰囲気を味わうだけで90点の価値があるんだと思っているし、映画をどう観て楽しむのかってもののルーツ的な作品なのであるよ。
そしてクリストファー・ウォーケンが渋くてカッコいいのだね、雰囲気で。
踊ったりはねたり空飛んだり、お尻の穴に戦友の腕時計を隠していたり、そんな明るいオジサンではない(ていうかこの時まだ若いし)
ひたすらダーティさと渋さとグレネードランチャーで魅せるプロって感じのクリストファー・ウォーケンである。
そう、こういうのが良いんだよってのがコレだな。
エクスペンダブルズじゃ得られない成分がこの映画には含まれている。
で、この映画の大事なところはハードボイルドってのは単に暴力的であるとか重犯罪であるとか税務署に入られたかのような深刻な顔をした役者であるとか、そういうもんで決まるわけじゃないってことよ。
ケン・ワタナベが深刻な顔をしたからハードボイルドなんじゃないんですよ(ありがちな会議室で机バンバン)
そこを君たちはこの映画で学ぶべきなんだよ?ん?わかりる?