映画秘法

映画雑感『スカーフェイス』

オジ(‐◎✹◎‐) サン流映画秘法採点「92点」

小さなお友達に挨拶しな!!

うむ。

不屈の名作よなマジで。

悪いところっていうより良いところが素晴らしい、そんな作品。

ピカレスクロマンが無いクライムアクション。

仁義なき戦いより仁義は無い。

なんつーのか、これじゃないと駄目な時がある。

そしてこれよりこれな作品は無い。

不思議ですよね?なぜかスカーフェイスよりスカーフェイスな作品ってないんだよね。

タランティーノ作品だとクライムはあくまで作品を彩る一要素だけど、スカーフェイスは全開バリバリでクライムなんだよね。

で、このクライム感と終わった後の爽快感すら伴うカタルシスのあるクライムアクションは無い。

無いんだよ、君たち。

あるの?どこに?おせーてよオジ(‐◎✹◎‐) サンに。

なんか代わりのない存在っていう点では98点ぐらいだよな。

感情表現とか共感性でそこからマイナス6点ぐらいいっちゃうけど、不屈の名作ですよマジで。

~以下過去雑感~

『スカーフェイス』(原題:Scarface)は、1983年のアメリカ映画。監督はブライアン・デ・パルマ。1932年のギャング映画『暗黒街の顔役』(こちらも原題は Scarface)をオリバー・ストーンが脚色した。主演はアル・パチーノ。キューバからアメリカにやってきたボートピープルの青年トニー・モンタナが、コカインの密売でのし上がり、自滅していく様子を描いたピカレスクロマン。トニー・モンタナ役は当初はジェフ・ブリッジスがやることになっていた。 wikiより

言わずと知れたギャング・犯罪映画。
三時間たっぷりのボリューム。
全編アルパチーノ全開。
『ゴッドファーザー』3部作とこれを観ればアルパチーノの顔は当分観たくなくなるぐらいだ。

僕は落ち込むとこの映画を観たくなる。
もしくは『パルプフィクション』のどちらか。
テイストはだいぶ違うが、どちらも好きな映画だ。
基本的に「f●ck」「f●ck」うるさい映画が好きなんだ(意外とこの映画ではそこまで使われてないんだけど印象として)
気分が沈んだ時に『ショーシャンクの空に』とか『戦場のピアニスト』とか観たいか?
僕は嫌だね。
スカッとするなら西部劇あたりでもいいのだけど、なんかそれも違う。
ヒーロー物じゃ駄目なんだな。
『アンタッチャブル』も大好きな映画だが、落ち込んだ時に観たくはない。
『スカーフェイス』の方がいい。
破滅感がいい。
どん底から這い上がって、欲しいものを手に入れていき、満たされず、自滅する。
この映画は結局どう観てもそれしかない。
もう少し上手くやれれば、トニー・モンタナのそれからは変わったのだろうが、それができないのが人間だと思う。
後からは何とでも言える。
あの時こうすればよかった、そしたらもっと上手いことやれたのに、人生はそれの繰り返しだと思う。
落ち込む時はそんなことばかり考えている時で、そんなこと考えてもしょうがないだろう、と自分に言い聞かせるためと、
もっと上手いことやれよ、と言い聞かせるためにこれを観るんだろう。

あとこの映画の音楽とアロハシャツは最高に良い。
80sがダサい?
いや、むしろ良い。
良いと思うよ。
この時代はもっと見直されるべきだよ。

agwwbnr/Kenshin Hoshino