展望2014.10.25

我が国は人権の平等、法の元の平等を謳う国である。
しかし世の中は不平等が好きだ。
ピラミッドが好きだ。
格差が好きだ。
それは人間の性だからだ。
ましてや世界的に見て類を見ないほど完成された封建制度を経た我が国の性質としてピラミッド型が好きなのだろう。
人の下には立ちたくない、なるべく人よりいいポジションがいい。
トップは嫌だけど中の上以上がいい。
そういう傾向があるのは間違いないだろう。
社会において中の上以上、いわゆる勝ち組という部分に入るのは年々難しくなってきている。
そりゃそうだ。
妙に競争社会を好みだしたから。
競争を好んでやれば勝ち残るより負けて落ちる方が多くなるのだ。
人は誰しも自分は優秀だと思っているが、いくら優秀でも競争、つまり必ず勝敗がつくことやれば百戦百勝なんてあり得ない。
99回勝っても1回の負けで転落ハイサヨナラ、が競争社会で、頑張ったから報われるとか、半分勝てば良しとか、そういうもんではないんだな。
競争社会というのは勝ち続けないと負けという社会なのだ。
そこらへんは博打やっていればわかる理屈なんだが、世の中のまじめな人は博打なんてやったことないからその理屈がわからない。
99回勝っても1回の負けでおじゃんが博打ってもんで、競争するってのはそういうもんなんだが、世の人は100回やって半分勝てば勝ちみたいに思い込んでいるので、それが不幸の始まりなんだな。
だから競争社会は格差が生まれるのですよ。
別に能力差とか機会の不平等で格差が生まれるだけではなくて、わかりやすく言えば仕組みがトーナメント法式になるから一度負けたらオシマイ、上位1~3位ぐらいの人が勝ちで後はハイサヨナラゴクロウサンってわけだ。
で、それはあまり合理的でないでないよね、というのが学問的・歴史的な結論ではあります。
だから競争社会が良いなんて言うのは勝負事を知らないお坊ちゃんかお嬢ちゃんだったり、不勉強な方々だったりはします。

で、世の中競争だ勝ち負けだ格差だってのがあふれているからか、より上のモノを目指すってのがトレンドになったりします。
バブル期の頃よりも上昇志向が強まっているのはそのせいでしょう。
スペックだけでなく、ブランド性だけでなく、そのモノ自体の社会的ポジション、つまり人の持っているモノより「偉い」モノが喜ばれるようになったと言えます。

閑話休題
http://panasonic.jp/dc/gm5/
GM5が出た。
特に欲しいとは思わないが、ダーターでもらえるなら喜んで頂く所存。
116万画素相当のファインダーとのことで、GX7等とは差別化されているのか。
触ってないけど良いだろうな。
入門機扱いだけど、他マウント入門機に比べたら断然良いと思うのだ。
それは、入門も上位もクソもなく「GM5」という「カメラ」として使えるからだ。
最近のパナソニックのいいところはカメラごとの個性を立たせているので、どれも気持よく使える感じがする。

GM5を見ていて思ったのが、これからのモノの目指すべき姿ってGM5みたいなところなんじゃないかな、と。
世の中の傾向として競争社会となった反動ってのがやはり出てきて、それは反格差社会って動きとは別に、違う価値観の動きも出てきているわけですね。
GM5ってやつは、カメラヒエラルキー社会とでも言うのか、キヤノニコ的路線ともライカやハッセルのような路線とも違う路線なわけです。
脱ヒエラルキー路線ですな。
GH4にしろGX7にしろ、最近のパナソニックは個性重視・長所重視なカメラ作りに切り替えていて、おそらくMFTを始めたところからそういう流れになっているので、いい傾向だなと思うのです。
個性や長所と言っても、性能主義でない、極端な路線でないところが大事で、ほどほどってものでもなく、あくまで一般性を持たせている、使いにくさがないのが偉い。
あまり極端に性能・個性を求めていくと使いにくいだけだし。
世の中の人の大部分はやはり重厚長大主義だったりブランド・高級志向主義だったりスペック主義だったりするんで、パナの路線は主流にはなれないだろうけども、個人的にはパナの路線は良いと思うし、このまま続けていけば良いと思うのだ。