映画雑感「クリストファー・ノーランのバットマン三部作」

クリストファー・ノーラン監督のバットマン三部作。
一つ一つの雑感よりもあえてまとめて考えたい。
『ダークナイト』を最初に観てしまった自分は、少し後悔した。
「これがバットマン?うひゃー!こんなに大人向けになってしまって!ビギンズも観とけばよかった!」って。
で、慌てて『バッドマン・ビギンズ』も観たし、最終作の『ダークナイト・ライジング』も観た。
で、また後悔した。
「あ~『ダークナイト』から入ったのは失敗だった」って。
結論を言えば『ダークナイト』は凄く良かった。
理屈抜きで良かった。
何が良いって?ヒース・レジャー演じるジョーカーがその良さの7割5分は占めているのだ。
後の2割5分はマイケル・ケインとモーガン・フリーマンとゲイリー・オールドマンと言った大物俳優。
なんてのは冗談だが、半分本気で、今作はジョーカーあってのバットマンであり、ジョーカーあってのダークナイトだと思う。
ジョーカーが居なければ、バットマンもハービー・デントもゴードンもその存在が引き立たない。
ジョーカーはバットマンがあってのジョーカーだが、バットマンはジョーカーあってのものになっている。
犯罪のスケールで言えば、『バッドマン・ビギンズ』や『ダークナイト・ライジング』の方がデカイ。
ラーズ・アル・グールの存在とスケールはデカイ、だが、ジョーカーの狂気は際立っているし、引き込まれる。
ジョーカーの存在は常にバットマンがあってのものだ。
その狂気性は「ダークナイト」そのものであり、ヒース・レジャーの演技も相まってその完成度は比類ないものになっている。
本当に惜しい人を亡くしたものだ。
『バットマン・ビギンズ』も『ダークナイト・ライジング』も完成度は高い。
面白い。
でも、『ダークナイト』が際立っている。
この三部作は『ダークナイト』の為にあるんじゃないかと思うほどだ。

『ダークナイト・ライジング』は正直評価が難しい。
完成度は高いと思う。
「オチ」への伏線はなんとなく気がつく(あまりにも急というか何故そこでそうなる必要が?って思う脚本だったからな)、脚本の出来は前2作に比べると粗いと思う、でもアルフレッドとブルースの関係性の描写が気に入ったのでそういった部分が帳消しになった。
あと女怪盗セリーナ・カイル。
キャットウーマンではない。
でもなんか超人的。
アン・ハサウェイです。
アクション路線もいいですな。

で、
『バットマン・ビギンズ』も面白い。
ヒロインはアカンけど。
『ダークナイト』でもアカンかったけど。
まぁ『ダークナイト』観てから観るなんていう大馬鹿・大間抜けな事はしてはいけない。
ちゃんと順番に観ましょう。