映画雑感『フォーリング・ダウン』


『フォーリング・ダウン』

苛立ち!怒り!!大暴走!!!いったい何が彼をそうさせたのか。1991年6月12日。ロサンゼルスでは、午前中からこの夏一番の猛暑を記録。そんな時、ハイウェイでは工事による大渋滞が続いていた。中でも1人極度にいらつく男がいた。と呼ばれる彼は、突然、車を乗り捨て狂ったように歩き始めた。次々と事件を巻き起こし、さらに過激になっていく彼の目的とは…。

エスカレートしていく怒りと暴力。主演のマイケル・ダグラスは、キレた男を迫真の演技で熱演。クライマックスまで息を抜けない緊張感が連続する、パニックアクションの決定版。エスカレートしていく怒りと暴力。主演のマイケル・ダグラスは、キレた男を迫真の演技で熱演。クライマックスまで息を抜けない緊張感が連続する、パニックアクションの決定版。これは気になっていたが未見だった映画。昔はマイケル・ダグラスがあまり好きでなかった。ロバート・デュバルも出ている。この映画の見どころは「キレたおっさん大暴れ」に尽きるだろう。未見が惜しまれる。こういう映画を最近テレビでもやんないからな。そういや以前にテレビで観たかな?なんか覚えているようで覚えていないんだ。たぶん未見だったと思う。別に理由はないけど。たぶん『氷の微笑』のせいか。うん、特に理由はないけどな。大物だ。自分の中では『ゴッドファーザー』のトム・ヘイゲンのイメージが強いので、お年を召した姿がどうもトムの姿と繋がらないんだ。あのトム・ヘイゲンという役はいい役だったよな。この映画でも、もちろん、いい役で出ている。大物ですから。ストーリーは「リストラされて嫁に愛想つかされ子供にも会えない悲しい不器用で生真面目で壊れたおっさん(マイケル・ダグラス)が子供会いたさに道を走ってたら渋滞に巻き込まれてイライラしてぷっつんしてわらしべ長者みたいに武装していって、引退する当日の刑事(ロバート・デュバル)が妙に気になってヒスの嫁に怒られながらおっさんを追いかけていく」という感じ。おっさん目線だとけっこう切ない。「あ~キレる気持ちもわかるよ」って思うシュチュエーションばかり出てくる。嫁に逃げられリストラされたらそんだけで追い詰められるからな。こうなったのはおっさんが悪い、確かに嫁や子供の事を考えたらそうなんだけどさ、おっさんは大概不器用なんだよ。このおっさんほどではないけど、そんな上手いことやれる人間ばかりじゃないんだよ。金があればいいさ、なんとでもなる。不器用で金もない要領も悪い、でも生真面目で悪いことするわけでもない、そんなおっさんはそこら中にいる。つまりは結構普通の人って事だ。普通の人がいろいろな「因果」でキレる、で、アメリカのそれもロスなので鉄砲の類は豊富にある。わらしべ長者の如く手に入れた銃火器で日頃の鬱憤、心の奥底にあったイライラを爆発させながらおっさんは進む。素直にそのおっさんのキレっぷりを楽しむのが正解だな、と。でもただキレたおっさん大暴れの話ではなくて、きちんと話が作られているので、誰でも観られるし楽しめるけど、何かもう一つ物足りなさを感じる部分もあるんだな。もっと極端でいいんじゃないかな?っていうところ。その一線を超えていないからいいんだろうけども。たぶん意外と一線超えるとシラケるのかもしれないね。