車選び考③

前回に自分にとって必要な車の条件を出してみた。
①仕事・営業で使用するので、地味な車が望ましい
②耐久性が重要
③ある程度のラゲッジスペースが必要
④一台で何でもこなせる車が必要
の4つである。

①だが、これはどうでもいいようでどうでもよくないような問題である。
車で仕事をしていると、意外と気を使う。
どうでもいいや、と思う反面、いざ派手な車に乗って仕事となると、アレコレ言われるのが目に見えているし、実際そういう事を仕事仲間から聞くからである。
値段の高い車だからいけない、というわけでもなく、仕事で乗ってもおかしくない車が望ましいのである。
そこらへんは微妙な塩梅だろう。
うちの業界は基本的に保守的な車に乗ることが多いが、それが一番安全だからだろう。
外車は安くてもNGだ。
実際、言われることを気にしなければいいのだが、僕は何か言われてまで乗るより、言われない車にのっておくほうが精神衛生上よろしいので、乗らない。

②は実に大事だ。
車にしろ家電にしろ服にしろ、耐久性は重要な要素だ。
まず第一に、仕事なり遊びなり車を使う以上は必要な時に動いてもらわないと「困る」からである。
車に乗ることが目的ならば別だろう。
だが、何かの目的の達成のために車が必要なのであれば、その必要な時にトラブルが発生しては困るのだ。
エンジン・ミッションのトラブルはもちろんのこと、電装部品が壊れるのも困る。
そうなれば国産車のほうがトラブルの絶対量は少ないだろう。
また、部品の調達もしやすいので安心だ。

③は④との兼ね合いもあるのだが、僕個人の考え方として、車一台の実用性の高い低いの基準として、ラゲッジスペースの広さ・使い勝手・容量は重要だと思っている。
どれぐらいの荷物を載せるのか?は人によって違うかもしれないが、問題はそこではない。
絶対容量は大きければ大きいほうが良い、と信奉している。
普段荷物なんて載せないから大きい容量の荷室は無駄かつ不要、というのはわかる気がするが、そうは言ってもいつ何時荷物をのせる「はめ」になるかもしれないのである。
自分の経験上そういう場面が多々あったので、容量は大事だと考えるようになった。

ここで、自分の中の荷室容量に対する「考え」を書いておきたい。

まず、セダンのように荷室が独立しているか、ワゴンなどのように客室と一体になっているかの違いどう考えるか?を書いておく。

よく、ハッチバック車(非ステーションワゴン)の売り文句に「いざという時に後ろのシートを倒せば大容量の荷室になります」というのがあるが、それはつまり定員数が5名から2名になるということだ。
5人の人をのせて、なおかつ大荷物を載せたい、なんて時には役にたたない。
あくまで「応急処置」だ。
実際自分も3ドアや5ドアハッチバックの車に乗っていたから経験則からわかるが、シートを倒して容量を増やすというのは、「緊急」の時だけで、実際の容量としては考えないほうが後悔は少ない。
買うときに容量が不安で「いざとなればシート倒せばいい」と思って買ってしまったはいいが、人も荷物も載せたいのに使えない、なんてことは実際ある、そういう時のなんとも言えない後悔の念というのは嫌なものなのだ。

セダンというのは意外と使い勝手がいいものである。
ハッチバックのように「いざ」という時にシートを倒して大容量の荷室、なんてことはできなくても、トランクスルーの機能がついたセダンならば、長尺物は積みやすい。
それに荷室の絶対容量はハッチバック車の比ではない。
ハッチバックベースのセダンと、そのベースのハッチバック車の荷室容量を比べてみたわかるが、圧倒的にセダンのほうが荷室容量が多い。
荷室が独立しているというのも、快適性の向上につながる。
具体的には静粛性や剛性感も違う。
匂いのするものだって載せても気にならない。
セダンは使い勝手はいいものである。
ただし、積む荷物によっては苦手なものもある。

以上から、個人的にはハッチバック車よりもセダンのほうが実用性の高い荷室を持っていると考える。

次にステーションワゴンだが、これは当然、絶対容量はセダンよりも大きい。
だが、注意点はある。
まず、セダンと比べて荷室に「深さ」がない、なので、大荷物を載せると、バックミラーが見えない、なんてこともある。
それに最近はトノカバーを付けるのが普通なので、こうなるとセダンよりも荷物は積めないなんてこともある。
ミニバンと比べると背が低い、なので大荷物と言ってもミニバンよりは荷物は積みにくい。

では、ミニバンはどうかと言えば、ミニバンの主目的は通常の車よりも多くの定員をのせることであろうが、その主目的を捨てれば大容量の荷室が手に入る。
つまり7人乗りなら5人乗りで使えば、大容量の荷室が手に入るが、定員いっぱい、三列シートいっぱい使うと、フルサイズのミニバン(アルファードやエルグランド)でも荷物は意外と積めない。

SUVの荷室容量は、たとえば同じ長さのワゴンと比べると、多くの車種は荷室が「短い」。
その分高さがあるのでなんとも言えないが、長尺物に弱い。

では、実際どれくらいの荷物が載せられたら「実用的」か?
よく言われる「ゴルフバッグ何個分」という基準で言えば、やはりゴルフバッグ4個ぐらいは載せられるものがいいだろう。
2個しか載らないと、実用性は乏しいと思っている。
外国車などでよく言われる、スーツケース何個載せられるか、はあまり当てにならない。
そういう車の多くはゴルフバッグが横積みできない場合が多いのだ。
「ゴルフやらないから関係ないよ」という人もいるだろうが、実際の使い勝手に大きく関わってくる。
ゴルフバッグが横積みできない荷室は想像以上に荷物がつめないものだ。
深さがあって、高いものは対応できても、幅が入らないと、シートを倒しても載せにくい荷物が多いのだ。

個人的に必要な容量をまとめると、シートを倒さずにゴルフバッグ4個平積みできる車。
セダンかワゴンかが難しいところだが、容量のことだけ考えるならば、ワゴンになるだろう。
だが、快適性をとるならば、セダンになる。
ハッチバックは除外。
ミニバンは割り切れば大容量なので、良し(現実的に大人4人に大荷物を載せることはあっても大人7人に大荷物という場合なら2台出してしまうだろう)
SUVは微妙なところだ。

次に④の一台でなんでもこなせる車だが、これはまた難しいので次回に。

(続く)